世界を変えるは、人の力。
たった一行の史実から生まれた、戦国前夜の歴史的戦い。
1.17FRI

室町無頼

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世界を変えるは、人の力。無頼たちのアクションエンタテインメント! 世界を変えるは、人の力。無頼たちのアクションエンタテインメント!

時は室町、“応仁の乱”前夜の(みやこ)――。
大飢饉と疫病の連鎖、路上に重なる無数の死骸。
そんな混沌の世に風の如く現れ、
巨大な権力に戦いを挑んだ者たちがいた・・・。
蓮田兵衛(はすだひょうえ)――日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、
歴史書に(ただ)一度だけその名を留める男。
本作は彼の元に集結した
「アウトロー=無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描く。
空前の一揆を巻き起こす無頼たち、
ラストはたった9人で幕府軍に挑む。
勝率ゼロに等しい無謀な戦い、その勝機と狙いとは!?
原作は昨年、
直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)。
“リアル”な風と炎と砂塵が舞う中世の暗黒時代(ダークエイジ)を駆け抜ける、
エンタメ全開のアクション巨編!!

日本の戦国時代はこの男から始まった!! 日本の戦国時代はこの男から始まった!!

主人公の兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。
だが、無用と思えば関所に火をかけ、
役人も平然と斬り殺す無頼漢。
そんな複雑な魅力に満ちた兵衛を演じるのは、
今や国民的スターとなった大泉洋。
周囲を惹きつける求心力を持つキャラクターは、
まさに彼のハマり役。
さらに剣の達人役として本格的な殺陣・アクションに初挑戦するなど、50歳を迎えた彼が兵衛にエネルギッシュに命を吹き込み
“大泉洋史上最高にカッコいい男”を演じ切っている。
兵衛に拾われ、大きく運命が動き出す青年・才蔵役に抜擢されたのは、「なにわ男子」の長尾謙杜。
血の滲む修行の後、六尺棒を武器にした“無敵の棒術”を身につけ戦う才蔵。
そんな“棒術”を修得すべく長尾は特訓に励み、超人的なアクションを披露。
また兵衛の師でもあり、
才蔵に棒術を教え込む老師役に、柄本明。
民を虐げ、贅沢にふける有力大名・名和好臣役の北村一輝。
高級遊女にして、混沌の世と無頼漢たちの間を漂う絶世の美女・芳王子(ほおうじ)役を松本若菜。
そして堤真一が、兵衛の悪友にして、宿敵となる骨皮道賢(ほねかわどうけん)役に扮している。
兵衛と似た匂いのする男・道賢も実在の人物で、黒ずくめの着物に迫力みなぎるオーラ、アクションにも定評のある堤が魅せる殺陣は必見だ。

そして監督を務めるのは、
『22年目の告白―私が殺人犯です―』『あんのこと』など、
濃密な人間ドラマをエンタメへと昇華させてきた入江悠。
憧れだったという京都撮影所に飛び込み、
伝統ある撮影所の職人たちと共に、
新時代のアクション・エンタテインメントを作り上げた。

天災、物価高騰、政治不信、ポスト・コロナの不安な世界。
そんな中にあって、名もなき人々が、ダメな幕府に命懸けで「NO」を突きつけ、次代の扉をこじ開ける姿――
それはきっと、今を生きる人々に大きな爽快感と明日への情熱を与えるはず。
この戦いの結末やいかに!?
2025年1月、熱き戦いの幕が上がる!!

知られざる史実に基づいた物語――

ストーリーストーリー

1461年、応仁の乱前夜の(みやこ)
大飢饉と疫病がこの国を襲った。

賀茂川ベリにはたった二ヶ月で八万を超える死体が積まれ、
人身売買、奴隷労働が横行する。
しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。
貨幣経済が進み、富める者はより一層富み、
かつてない格差社会となっていた。

蓮田兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。
各地を放浪する彼の眼差しは、
ひとり遠く、暗黒時代(ダークエイジ)の夜明けを見つめていた。
一方、才蔵はすさまじい武術の才能を秘めた若者。
天涯孤独で餓死寸前を生き延びたが、絶望の中にいた。
しかし、兵衛に見出され、鍛えられ、
才蔵は兵法者としての道を歩み始める。
才蔵の武器となるのは、“六尺棒”。
地獄の修行を終えた時、超人的な棒術を身につけた才蔵の前に敵は無い―。

時は来た―。
才蔵だけでなく、抜刀術の達人、槍使い、
金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、
個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛。
ついに巨大な権力に向けて、
京の市中を舞台に空前絶後の都市暴動を仕掛ける。
行く手を阻むのは、
洛中警護役を担う骨皮道賢。
兵衛と道賢はかつて志を同じくした悪友ながら、
道を違えた間柄。
かつては道賢、いまは兵衛の想い人である高級遊女の芳王子が
二人の突き進む運命を静かに見届ける中、
“髑髏の刀”を手に一党を動かす道賢に立ち向かい、

兵衛は命を賭けた戦いに挑む。

この戦いが、歴史を変えた!知られざる戦国前夜の物語 この戦いが、歴史を変えた!知られざる戦国前夜の物語

キャストキャスト

相関図

大泉 洋 as 蓮田兵衛

大泉 洋 as 蓮田兵衛

comment

一本筋が通っていて心に熱い信念を持った兵衛は、
僕自身も憧れるような人です。
荒廃し切った時代でどこか自分の命は諦めつつ、
戦う中で得た「仲間のために」という
覚悟を胸にしながら、兵衛を演じていました。
命がけで世の中を変えようと
立ち上がっていく人たちの姿から、
勇気をもらえるような映画です。

character

己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、
ひそかに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢。
腐りきった幕府を倒し、
古き世を終わらせようと画策。
そのためには、
自ら「捨て石」になることも辞さない。

プロフィール

演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。
バラエティ番組「水曜どうでしょう」(HTB)出演後、数多くの映画・テレビ・舞台作品で活躍。
主演を務めた『探偵はBARにいる』(11)で
第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。
「NHK紅白歌合戦」では、
2020年より3年連続で司会を務め、
2023年には歌手としても出演を果たす等、
多彩な才能で人気を博す。

堤 真一 as 骨皮道賢

堤 真一 as 骨皮道賢

comment

道賢は実在した人物ですが、
記録にはあまり残されていません。
演じる上で大切にしていたのは、
目指すところは同じはずなのに
やり方や立場が違う兵衛との関係性。
一騎討ちのシーンもありましたが、
洋ちゃんの殺陣は本当にカッコよかったです。
本格的な骨太の時代劇になったなと感じています。

character

300人もの荒くれ者を抱え、
幕府から京の治安維持と取り締まりを
任される警護役の首領。兵衛とは腐れ縁の悪友。

プロフィール

2005年、映画『フライ、ダディ、フライ』
『ALWAYS 三丁目の夕日』などで
第29回日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞などを受賞。
ヒューマンドラマからアクションまで
幅広いジャンルの作品で活躍。
近年の主な出演作に、
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
『土竜の唄 FINAL』(21)、
『お前の罪を自白しろ』(23)など。

長尾謙杜 as 才蔵

長尾謙杜 as 才蔵

comment

いつかヒーローのような役を演じてみたい、
アクションにも挑戦してみたいと思っていました。
棒術の特訓をはじめ大変な撮影もありましたが、
毎日が楽しくて刺激的でした。
最強へと成長していく才蔵は、
僕史上一番カッコいい姿を見せられる役に
なったのではないかと思っています。

character

天涯孤独の身で、
自己流の棒術で生計を立てた
極貧生活を送る。
兵衛に出会い、地獄の修行を経て、
超人的な棒術を身につける。

プロフィール

2021年に「初心LOVE(うぶらぶ)」で
CDデビューした
アイドルグループ“なにわ男子”のメンバー。
2022年、Amazon Original映画
『HOMESTAY(ホームステイ)』で
主演を務めると、
立て続けに
NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)、
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)に
出演するなど、
俳優としての活躍も目覚ましい。

松本若菜 as 芳王子

松本若菜 as 芳王子

comment

かなり寒い時期の撮影でしたが、
それを微塵も感じさせないような
すばらしい演者の皆様と入江監督と
ご一緒させていただきました。
入江監督は木々が揺れる音や、
風にもこだわりながら撮影をしていました。
細やかなこだわりが、
壮大なスケールに繋がっていることに感動しています。

character

高級遊女にして女無頼。かつては道賢、
いまは兵衛の想い女で、
ふたりの間を取り持つ。

プロフィール

2007年、「仮面ライダー電王」(EX)で
女優デビュー。
映画『愚行録』(17)で、
第39回ヨコハマ映画祭助演女優賞を受賞。
ドラマ「やんごとなき一族」(22/CX)での
快演が注目を集め、
話題作に続々と出演。
2024年は「西園寺さんは家事をしない」(24/TBS)、
「わたしの宝物」(24年10月/CX)等主演作が相次ぐ。
映画最新作に『はたらく細胞』(24年12月)がある。

北村一輝 as 名和好臣

北村一輝 as 名和好臣

comment

台本をいただき、みんながアウトロー、そしてヒーローで
骨太な良い映画だなと思いました。
その中に本当に憎たらしい悪役がいて、
「僕が演じるのはまさかこの役じゃないだろうな?」
と感じていた役を
演じさせていただきました(笑)。
想像以上の仕上がりになり、ワクワクしています。

character

足利義政に仕える有力大名。
困窮している民を横目に
贅沢な暮らしを送る。

プロフィール

1999年、主演を果たした映画『皆月』
『日本黒社会 LEY LINES』で
キネマ旬報新人男優賞など各賞を受賞。
以降、映画『テルマエ・ロマエ』シリーズや、
映画『沈黙のパレード』(22)、
『カラオケ行こ!』『ゴールド・ボーイ』『陰陽師0』(24)など多彩な役柄を演じ活躍。
「王様と私」(24)ではミュージカル初出演にして主演を務めた。
Netflixシリーズ「地面師たち」での
好演ぶりが話題。

柄本 明 as 唐崎の老人

柄本 明 as 唐崎の老人

comment

時代劇が大好きです。日本の宝だと思っています。
なぜもっと時代劇を作らないのかと思っているほどです。時代劇と言えば、京都です。
今回は、大好きな東映の太秦撮影所にいられて
本当に幸せでした。
長尾くんが頑張っていて、とてもよかったですね。
娯楽大作をぜひたくさんの方に
楽しんでいただきたいです。

character

一見ヨボヨボのジジイだが、棒術の達人。
兵衛と才蔵の師匠。

プロフィール

1976年に劇団東京乾電池を結成、座長を務める。
1998年には映画『カンゾー先生』にて、
第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。
以降、独特の存在感を放ち舞台や
映像作品に幅広く出演。
近年の主な出演作に、映画『身代わり忠臣蔵』『まる』(24)、
TV「新宿野戦病院」(24/CX)など。
今後、サーチライト・ピクチャーズ制作の映画『Rental Family(原題)』の公開を控える。

スタッフスタッフ

監督 入江 悠

2003年、日本大学芸術学部卒業。
09年、自主制作による『SR サイタマノラッパー』が
大きな話題を呼び、
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭
オフシアター・コンペティション部門グランプリ、
第50回映画監督協会新人賞など多数受賞。
『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)で
高崎映画祭新進監督賞。
その他に『ジョーカー・ゲーム』(15)、『太陽』(16)、
『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』(17)、『ビジランテ』(17)、『ギャングース』(18)、
『AI崩壊』(20)、『聖地X』(21)、
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』(23)など。

入江 悠

原作者紹介原作者紹介

垣根涼介

©新潮社

垣根涼介

1966年生まれ。
2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と
読者賞をダブル受賞して作家デビューを飾る。
04年『ワイルド・ソウル』で大藪春彦賞、
吉川英治文学新人賞、
日本推理作家協会賞と史上初の3冠受賞に輝く。
05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、
昨年23年には『極楽征夷大将軍』で
直木賞を受賞した。
小説『室町無頼』は2016年に出版され、
同年に「本屋が選ぶ時代小説大賞」で大賞を、
週刊朝日「歴史・時代小説ベスト10」と
「本の雑誌」
「時代小説ベストテン」の年間第1位の計3冠に輝いた。

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